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(4)コンテナ1TEUあたりコスト

前記運航費用から算出したコンテナ1TEUあたり金額に、積み卸し両港のターミナルハンドリングチャージを加えると次のようになる。なお、日立・清水航路では本船にクレーンが艤装されていないため、東京及び各港に、ガントリークレーン使用料として1TEUあたり5,940円を加えた。又、販売管理費・諸雑費は3割増しとした。

 

表9−6 各ルート別コンテナ1個(TEU)あたり金額

(単位:千円)
  苫小牧 八戸 仙台 日立 清水
運行費用 14 16 11 9 19
ターミナルチャージ 20 20 20 20 20
ガントリークレーン使用料 0 0 0 6 6
販売管理費・諸経費 10 11 9 11 14
合計 44 47 40 46 59
注)ターミナルチャージは実勢料金、販売管理費・諸経費は30%とした。

(5)20フィートドレージ輸送との競争力

上記試算をもとに、陸上輸送の主力である20フィートドレージ輸送との比較を代表的な地点について行ったものが表9−7である。

 

表9−7 輸送機関別輸送費用(東京間片道)

    札幌 八戸 仙台 宇都宮 静岡
輸送 ドレージ 293  202  141  72  98 
コスト

(千円)

内航フィーダー 44  47  40  46  59 
陸送 50  26  72  26 
内航フィーダー+陸送 94  47  66  118  85 
  ドレージ 30  17 
所要時間

(時間)

内航フィーダー 24  19  13  22  14 
積み替え
陸送
内航フィーダー+陸送 28  20  16  26  16 
注)自動車の所要時間は一般道使用、時速40?で計算。
    自動車料金は昭和58年届け出運賃(ラウンド料金)を適用。

前記表からも明らかなように、内航フィーダー輸送はドレージ輸送に対し、料金面では宇都宮を除き、又、時間面では苫小牧が競争力があることが判明した。

 

 

 

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